セントレア航空ファンミーティング
ジェットスター・ジャパン特別見学ツアー開催レポート

世界中の航空ファンのために、航空業界全体が力を合わせて様々な企画を展開する「第5回航空ファンミーティング in セントレア“AIRLINE EXPO IN JAPAN”」で、ジェットスター・ジャパン見学ツアーが3月28日(日)に開催されました。

応募者多数の中から当選した36名の航空ファンが、空の旅やLCCの魅力を色々な角度から見学・体験した当日の模様をレポートします。会場は、中部国際空港セントレア第2ターミナル。

また当日は、定期便運航上の理由・悪天候により、イベントで使用する機材の確保が困難になったため、機内で予定していたコックピット見学やサービスカート体験、クルーシート着座体験は、残念ながら実施することができず、ゲートエリアにて、スタッフによる説明へと変更となりました。

3つのグループに分かれて
ジェットスター見学ツアースタート!

集合場所は、第2ターミナルのジェットスター・ジャパンのカウンター。密にならないように注意しながら、まずは受付と検温を実施。

ジェットスター・ジャパンを利用しているという方も多く、たくさんの事前応募から抽選により、航空ファンの親子12組24名、一般12名が約2時間のコースに参加しました。
コロナ禍でのイベントということで、親子2グループ、一般1グループの合計3グループ各12名に分かれて、時間を少しずらしてプログラムは進行。

グループごとに集まって、当日の流れと注意事項の説明からスタート。また自動手荷物預け機と、搭乗ゲートでの改札業務を体験するお子様が立候補と推薦により決定しました。

非接触型で新時代のファストトラベル
自動手荷物預け機で手荷物の預け入れを体験!

ジェットスター・ジャパンでは自動手荷物預け機を導入。ニューノーマル時代にも最適な非接触型で行ける安心・安全な空の旅を目指しています。

今回は、お子様3名が順番に自動手荷物預け機で手荷物の預け入れを体験。イベント用に準備されたモバイル搭乗券のサンプルが配られ、スーツケースや傘といった機内に持ち込みできないものを使って、実際の搭乗さながらに行われました。

モバイル搭乗券を自動チェックイン機(KIOSK)で読み取り、手荷物タグを印刷して取り付けます。

その後自動手荷物預け機へ移動して、手荷物タグのバーコードを読み込み、預ける荷物をコンベヤへと流します。

自動手荷物預け機の利用体験は、担当の地上スタッフより参加者全体へ向けた説明を挟みながら、実施されました。
最近は小さなお子様もスマートフォンやタブレット等に触れる機会が多く、慣れているのでしょうか。親御さんが優しく見守る中、地上スタッフのサポートを受けながらですが、ひとりでスムーズに荷物を預ける姿が可愛く、新鮮でもありました。
この後は、実際に飛行機へ搭乗するときと同様に、保安検査場を通って次の場所へと進みます。

ジェットスターA320型機について
整備士ならではの解説

保安検査場からゲートに到着して最初のプログラムは、ジェットスター・ジャパンが運航するA320型機について整備士による解説です。

燃費向上と航続距離の延長を目的として翼端に取り付けられたシャークレットや、従来の操縦桿ではなくサイドスティックとコンピューター中心のコントロールで安全性が向上したことなど現役の整備士ならではの専門的・技術的な話を聞けました。

また収納式テーブルの設置によるコックピットの居住性の進歩や、飛行機の燃料が、家庭で使用されている灯油とほぼ同じ成分(ケロシン)ということなど、明日、友人に話したくなるような興味深い裏話も。

当日の空港周辺はあいにくの雨模様でしたが、窓の向こうにジェットスター・ジャパンのA320型機を眺めながら、皆さん真剣な表情で耳を傾けていました。

搭乗直前のゲートで
行われる重要な最終確認の体験

飛行機へ乗る前の最終確認。搭乗ゲートで行われる、モバイル搭乗券をスキャンする体験です。3名のお子様が、普段は手にする機会のない改札の機械を使って行いました。

この改札の機械にはスマートフォンを使用しています。大きな改札機を用意するより一般に流通しているハードウェアを使うことで、LCCの魅力であるコスト削減にもつながっています。

スキャン後に搭乗人数が増えた画面を見たり、また一度スキャンした搭乗券を再度読み取ると注意のブザーが鳴ったり、普段の旅ではきっと何気なく通過していた搭乗ゲートの大切さを再確認することができたのではないでしょうか。

搭乗者と搭乗券利用者が一致しているか絶対にミスがないようにチェックするとともに、万が一トラブルが発生した場合の厳格な対処法なども紹介。

自身の体験を踏まえながら
副操縦士によるパイロット談義

ゲート内を少し移動して、今度は副操縦士による飛行機の操縦についての解説です。飛行機と新幹線の制動距離の違いや、名古屋の有名な通称“100m道路”と呼ばれる若宮大通と比較した滑走路の幅について、身近なものと比較してわかりやすく説明。
また副操縦士自身が鉄道関係からの転職組であることも踏まえて、パイロットになるチャンスが昔よりも増えていることや、飛行機の原理は、普段の勉強と通じることがあるなど、お子様目線でワクワク・ドキドキするような話も色々と聞かせてくれました。

ちなみに、こちらの副操縦士によるとセントレア発の空の旅では、福岡空港行きの左側の席がオススメで、瀬戸内海や大阪の街並みなど、1時間30分ほどのフライトですが、次々と移り変わる素敵な景色を色々と眺めることができるそうです。

最後に“今度は実際の飛行機で会えることを楽しみにしています”と締めくくられました。本イベントが、パイロットをはじめ、お子様が航空業界を目指すきっかけになると嬉しいですね。

Q&Aを交えながら
キャビンクルーのお仕事紹介

ジェットスター・ジャパン体験ツアーも終盤戦です。こちらではキャビンクルーの仕事をレクチャー。搭乗1時間前には空港に入り、機内・お客様の状況やフライトの注意事項を確認するブリーフィングが大切という話からスタート。

またLCCについての説明では“LCCの航空券はなぜ安いのか?”など、お子様にもわかりやすく素朴な疑問を解決。

通常の客室業務はもちろん、搭乗前に不審物がないかチェックしたり、到着後の機内で清掃したりといった、地味ですが欠かすことのできない大切な仕事についても紹介しました。

Q&A方式で、参加者の皆様との交流も楽しみながらトークは進行しました。お子様がクイズの正解をドンドンと答えていき、驚き感心しているキャビンクルーも印象的でした。

最後には、キャビンクルーからお子様へステッカーのプレゼントも。その際にキャビンクルーに質問をする方もいて、時間ギリギリまで話し込んでいました。

ハンドマイクを片手に少し緊張!?
機内アナウンスにチャレンジ

キャビンクルーによる見本のアナウンスから始まった、体験ツアー最後のコンテンツには、立候補と推薦により3名のお子様がチャレンジ。ハンドマイクを片手に緊張した表情で、タブレットに表示された原稿を読み上げました。

那覇空港をはじめ、それぞれのお子様がお気に入りの就航地へ向かう便のアナウンスを担当しました。

優しく丁寧なしゃべり方だったり、しっかりと凛々しい口調だったり、普段とは違うお子様の姿に、一緒に参加していた親御さんもスマホを片手に感心した様子で撮影をしていました。

機内アナウンス体験の終了後、イベント当日だけの手作りの搭乗証明書がお子様に贈られました。

連絡通路を通り到着ゲートにてツアーは終了・解散です。最後にジェットスター・ジャパンやセントレアのオリジナルグッズが入ったギフトバッグをプレゼント。また当日、使用していたパスは隣接の飛行機のテーマパーク「FLIGHT OF DREAMS」の入場券に。

今後もジェットスターでは
空の旅の魅力を伝えるイベントを開催

機内で予定していたプログラムが実施できず、残念という声ももちろんありましたが、そんな中でも“貴重な体験ができて良かった”“普段、聞けない話が面白かった”という嬉しい言葉もいただき、また“今度パイロットに会ったとき、ぜひ声をかけてみたい”というお子様も。

参加した皆様はときには笑顔で、ときには真剣にツアーを満喫していました。今回のような特別な体験が、空の旅をより身近にし、航空業界全体の活性化にもつながる良い機会となればと願います。

今後もジェットスター・ジャパンでは日々のフライトや様々なイベントを通して、多くのお客様と触れ合い、空の旅の魅力を伝えていきます。参加者の皆さん、ありがとうございました!!