コモドドラゴンと、心揺さぶられる自然の美

ラブアンバジョは、コモド国立公園への玄関口。風光明媚な島々、色鮮やかな夕日、そして巨大なトカゲが待っている。最高のダイビングスポット、人里離れた場所にある滝、豊かな文化が満載のこの地は、休暇を過ごすには絶好の場所だ。この絶景がさらに注目を集める前に訪れることをおすすめする。

コモド国立公園は、ラブアンバジョの至宝だ。巨大なコモドドラゴンが最も有名だが、ほかにもあらゆる種類の目を見張るような生物が生息している。ダイビングやスイミング、ハイキングやフォトジェニックなスポットとしての魅力も尽きない。ターコイズブルーの海に点在する島々のパノラマショットや国立公園の美しいピンクサンドビーチなどの記念写真は、きっと多くの人にうらやましがられるだろう。

インディ・ジョーンズになった気分で、緑豊かなジャングルをトレッキングし、壮大な滝や神秘的な洞窟の数々を巡ったり、出会った村人たちから伝統文化を学ぼう。ブキット・シンタ、プンチャック・アメリア、プンチャック・シルバといった見晴らしの良い高台に登れば、華麗な夕暮れの眺望が目の前に広がる。夜は、カンプン・ウジュンでフィッシュマーケットを散策。港の景色を眺めながら新鮮なシーフードを堪能しよう。

ラブアンバジョは、シンガポールから3時間強のフライトでアクセスでき、きっと簡単に恋に落ちてしまう場所だ。

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観光スポット: ラブアンバジョ

  • コモド国立公園の穏やかな青い海でシュノーケリングする人。近くにはピニシ船が浮かび、水平線に山々が広がる。画像クレジット:Adobe Stock

    驚異の海中世界に飛び込む

    ダイビングツアーに参加すれば、ラブアンバジョ周辺の島々がインドネシアで有数のダイビングスポットである理由が分かるだろう。シュノーケリングでもダイビングでも、海洋の驚異が次々と目の前に広がり、ウミガメ、ウナギ、ウミヘビ、タツノオトシゴ、色とりどりの魚など、さまざまな海のいきものたちに出会える。澄み切った温かい海のなかを漂いながら、美しいサンゴ礁を楽しもう。コールドロン、クリスタルロック、ポリスコーナーといったカラフルなサンゴ礁スポットや、優雅に泳ぐマンタが見られるマンタポイントなど、すべてのダイバーを満足させることだろう。潮の流れが速い場所があるので、海に潜る前に必ずガイドと確認しよう。

  • ラブアン・バジョのコモド国立公園にある美しいピンクサンドビーチ。アクアマリンの水面に浮かぶピニシ船。画像クレジット:Adobe Stock

    コモド国立公園に出発

    29の島から成るコモド国立公園は、絶滅危惧種のコモドドラゴンで有名だ。この巨大な(世界最大の)トカゲは、迫力があり、獰猛で、驚くほど俊敏だ。攻撃的なこともあるので、レンジャー同伴の上で観察しよう。コモドにはほかにも、10種のイルカなど見逃せない野生動物がたくさん生息する。心揺さぶられるダイビングスポット、息をのむような景色、ピンク・ビーチをはじめとする天国のようなビーチも必見だ。伝統的なピニシ船の宿泊用ボートに滞在するツアーへの参加は、この思い出に残る国立公園を巡る人気のオプションだ。

  • ラブアン・バジョ、クンカ・ラミの美しい滝つぼの端に立つ旅行客。画像クレジット:Adobe Stock

    荘厳な滝に、思わず上げる感嘆の声

    海岸から離れて、海とは違った水のスリルを味わってみてはどうだろうか。ラブアンバジョの迫力ある滝も、見物だ。町から東に約1時間ほど離れたところにあるクンカ・ウランは、急傾斜の岩場の崖に挟まれ、ターコイズ色の川へと注ぎ込む滝だ。緑に覆われた森のなか、滝までの4kmの距離をトレッキングするには、現地ガイドが必要だ。さらに南にあるクンカ・ラミの滝は、深く豊かな水をたたえた滝つぼめがけ、高さ100mの花崗岩を落下する。滝までは、果物のプランテーションや田んぼの間を少し歩くと到着する。近くにあるクンカ・プリアスは、頂上がまるで天然のインフィニティプールのようになっていて、インスタ映えする場所として知られている。

  • ラブアン・バジョに近いワエレボ村にある3軒の伝統的な円錐形家屋。画像クレジット:Adobe Stock

    伝統的な村を訪問

    伝統的な村を訪れ、この地域の豊かな文化を体験しよう。ラブアンバジョから20km以内にあるメロ・ビレッジでは、マンガライの人たちが魅力的な文化パフォーマンスで迎えてくれる。有名なチャチ・ダンスを観賞し、ココナッツの実に入った地元のヤシ酒、ソピを味わってみよう。メサ島では、バジャウの人たちと出会い、絵画のように美しい住居を目にすることができる。高床式の構造は、満潮時に家を守るためのものだ。ユネスコに登録されたワエレボ村もおすすめ。ムバルニアンと呼ばれる円錐形の家屋と、持続可能な生活様式で知られる静かな村だ。

  • ラブアン・バジョ、ランコー洞窟内にあるアクアマリンのプールと鍾乳石。画像クレジット:Adobe Stock

    魔法の世界のような洞窟に驚嘆

    地下に潜り、ラブアンバジョの隠れた魅力、驚異的な洞窟をのぞいてみよう。町から車で短時間で行けるバツセーミン(ミラーストーン)洞窟には、鏡のように反射する神秘的な壁、化石、コウモリ、鍾乳石といった、別世界のような光景が広がっている。鍾乳洞の特徴をひとつも見逃さないよう、ガイドツアーに申し込む価値は十分にあるだろう。ランコー洞窟へは、ラブアンバジョから車で約30分、ランコー村からボートで向かう。魅惑的な洞窟の中にはターコイズ色をした手付かずの水場があり、岩の隙間から差し込む日の光の中で泳ぐことができ、まさに至福の体験ができる。

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空港情報

コモド国際空港(LBJ)

タクシー タクシーは、コモド国際空港到着ロビーの外で拾うことができる。市内中心部までの所要時間は約10分、運賃は宿泊場所によって変わるが、50,000~250,000インドネシアルピア。

ライドシェア 空港での出迎えに、ライドシェアサービスGrabが予約できる。ラブアンバジョでは、Grab車両の多くがオートバイのため、スーツケースがある場合は必ず乗用車を手配しよう。Gojekは、ラブアンバジョではサービスエリア外。

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旅行に適した時期

一年中高温多湿のラブアンバジョでは、最低気温が20°Cを下回ることがめったになく、最高気温は平均で30°C前後。 1~2月は雨が多く(モンスーンの時期でもある)、最も湿度が低く晴天が多いのは6~9月。

ラブアンバジョは比較的小さな町でありながら、活気のある催しが多く開かれている。コモド・フェスティバル(3月)は、その名のとおり近くにあるコモド国立公園のお祭りで、伝統的なダンスや音楽などの文化アクティビティを楽しめる。7月にはラブアンバジョ・マリタイム・フェスティバルが盛大に催され、9月にはフローレス・マラソンとカラフルで華やかなタド・トラディショナル・ボートレースがある。

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移動手段

タクシー ラブアンバジョではタクシーがすぐに見つかるが、ドライバーと運賃の交渉をする必要があるかもしれない。バイクタクシー(ojek)は特に一般的で、町を巡るには手頃な交通手段だ。支払いのために、現金を用意しておくことをおすすめする。

バス インドネシアの有名なベモ(ミニバス)は、ラブアンバジョを安く楽しく移動できる手段だ。料金は、1人につき1回の乗車で、約5,000インドネシアルピア。時刻表は厳密ではないが、頻繁に運行されている。

ライドシェア ライドシェアサービスGrabはラブアンバジョで利用可能だが、乗用車よりもオートバイが配車される可能性が高いことを念頭に置いておこう。

レンタカー ラブアンバジョ近郊の田園地帯を訪れたい場合、自分のペースで探訪できるレンタカーがおすすめ。

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